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トマト鍋に集う

『トマト鍋に集う』

食を扱う商いをする限り、「時代を先行する、今を感じ取る」という意味でも、定番メニューで留まらず、常に新しい商品を研究し、みなさまにお出しするという楽しみや責務があります。
そんな中で、ここ二年ほど温めていた新メニューが登場しました。
それは『トマト鍋』 リコピンが多く入っているこの鍋は、前からずっと手掛けたかったメニューの一つでしたが、わが店は、インスタントや冷凍食品などの食材を使う多くの店やメニューが多い中、自然・ロハスにこだわっていますから、ベースの煮込んだ琥珀色のスープを作り上げるのにも、時間がかかりました。
材料は、トマト・青菜・レタス・たっぷりのたまねぎ・豚肉…。そして締めはパスタ。ユニークなお鍋ですが、今日誰でも用意できそうな、そんなに珍しくない食材です。しかし、この琥珀色のスープと、ゴマ風味の洋風つけダレに、他社様とは違う正弁丹吾グループの深い味わい、そして誇りが詰め込まれているはずです。その結果、何とか「他社ではない逸品」となり、夏のメニューとして定着してきました。

正弁丹吾グループは、この「なんでもない素材を最高の料理に仕上げる」というのが得意です。思えば、2001年に食博でグランプリを獲得した「呉春鍋」もそうでした。「呉春鍋」は地酒「呉春」の酒かすを使った鍋で、コンクールに応募した各店の何百種類もの作品の中でのグランプリ獲得だったのですが、忘れられないエピソードがあります。
その時は「新しい素材」というテーマだったのですが、審査員の有名シェフから
「この呉春鍋は、どこが新しい素材なのですか、ちっとも珍しい食材は見られませんが・・・」
と、ちょっぴり意地悪な質問を投げられたのです。すると、調理をした長男・千人が即座にこう返しました。
「皆様のご家庭に、一年に何度くらいかす汁が並びますか。『かす汁』というもの自体が、どんな料理かすら分からない若者も、今では随分います。時代の流れの中で、こういった忘れられようとしている食材を掘り起こした、という意味で、これは新しい食材だと思います」
この呉春鍋は、今では頓珍館鍋に続いて、人気ナンバー2になっています。
そして今回のトマト鍋。今まで、夏は陶板を使った遠赤外線による焼肉のコースが一番だったのですが、今年は、見事にトマト鍋がその予約人気を追い抜いたのです! なんでもないところに時間をかけること、そこにプロが作る強みがある……。私はそう思っています。特に、最後のリゾットは、新しい感動をして頂けるはずです。その優しい味わいを一度体感してみてくださいませ。

そしてある日。このトマト鍋がどれだけお客様を夢中にさせているか…というのを実証するような事件がありました。
とあるお客様の足元を見てみると、右はスリッパ、左が靴! お店についてから気付いたというのです。話を聞いてみると、トマト鍋をどうしても早く食べたくなって、慌てて会社を飛び出して来られたとのこと。商売冥利に尽きるとはこのことです。
本当?うそ?でも、あまりにも微笑ましく、そして嬉しかったので、写真を撮らせていただきました(笑)。
こんなにトマト鍋を喜んでくださっているお客様がいる…。これだけでもその日は上機嫌だったのに、さらに私に嬉しい出来事が待っていました。帰ろうとしたとき、隠れていた従業員達がザッと出てきてくれて、誕生日のサプライズをしてくれたのです! 手作りのケーキを焼いて、ハッピーバースデーを歌ってくれました。喜びがいくつも重なった日。私は胸が熱くなりました。
こんな幸せが、私の心にどれだけ積み重なっていることでしょう。会社や私の記念日には、みんなその日にちなんだ各々手持ちの写真をアルバムにして、一人一人がメッセージをつけて送ってくれます。そのアルバムに、すべてが詰っています。
我社が個人から株式会社に変わったときには、スタッフがプレゼントしてくれたハナミズキの木は、わが家で毎年美しい花を咲かせています。
私の生活は、いたるところにスタッフ達からのプレゼントが散らばっています。やさしい言葉、笑顔、そして成長していく姿。
そして今回は、トマト鍋と深夜のサプライズ。最高の一日でした。




今夏の人気商品として登場!!
トマトたっぷりのお鍋として予約の60%が
この『トマト鍋』



2001年食博でグランプリの『呉服鍋』
我社の若い力が終結したほこりの料理です




トマト鍋を食べる日にあまりに急いでと!??
右がスリッパ、左が靴。
信じられない嬉しさがございます。



たまたまこの日が私の誕生日!!
一日の疲れを忘れさせてくれる
全メンバー深夜のサプライズ!!
我グループのこの結束が誇りです!
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