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大衆演劇もいいかも!
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    「かくて私の記憶は、呉服座の芝居小屋に始まる。小屋の中店で売っていた関東煮きの匂い。そのすぐ近くにあった便所から流れてくるおしっこの匂い。芝居小屋にいつも漂っていたこれらの匂いは、今も忘れることのできない場末の匂い。・・・」
    これは昭和60年、38歳の私がその昔、祖母に手を引かれて行った呉服座の想い出を綴った文章の一節です。『びーだん べったん こめんじゃこ』JDC刊
    それから16年後に私は再び『ナニワ女の商いの道 商売なめたらあかんで』講談社刊で今は亡き呉服座に思いを寄せてこんな文章を残しています。
    「何も国立劇場やコマ劇場だけが檜舞台ではなく、そこで演じる芸人だけがすばらしいのではない。昔、この池田にあった芝居小屋「呉服座」も、立派な劇場であり、ここで演じた旅回りの役者たちも、私達に感動をあたえてくれた立派な芸人だった。田舎芝居を愛した池田の人たちによって「呉服座」は支えられ、この小さな芝居小屋が旅芸人たちを生かしてくれたのだ。それが豊かさであり、それが文化ではないだろうか。」
    その時の私に、再びこの池田の町と呉服座が復活しようなどとは夢にも思えませんでした。それは水道が井戸に逆戻りするにも等しいこと、井戸水がいくらおいしいからといって、人はよもや昔あった井戸を掘り返したりはしないだろうと。ところが、呉服座はみごとに蘇ったのです。山崎さんという一庶民の並々ならぬ尽力のおかげで、今から5年前「池田呉服座」として、あの懐かしい田舎芝居の幕が再び上がったのです。こんな日がこようといったい誰が予測していたでしょうか。でも、これは決して奇跡ではない、と私は思います。
    かつて私達を楽しませてくれた呉服座の大衆演劇芝居。大衆の心にふれたものは、いつか必ず大衆がかえしてくれる。大衆は恩知らずではない。地下で眠っていた古きよき時代に培った感動のエネルギーが、今、一人の市民の力を通して、新たな形を成すに至ったのだ。
    とそんなふうに思えるのです。それはこの町に再生した紛れも無い文化。おしっこの匂いも関東煮きの匂いもしないけれど、しっかり地に足のついた土の匂いのする文化です。そして、こんな文化を蘇らせた池田の町を、市民を、とても誇らしく思います。
    ところで、夢にも思わなかった呉服座の出現を、私はただただ有難いと、感激にひたっていたわけではありません。「丹吾・呉服座行きましょ会」なるものを立ち上げ、町おこし運動の一環として活動を始めました。といっても会員さん(現在40名)たちと月に一度、呉服座の芝居を見に行くだけなのですが・・・。
    ひと月ごとに劇団〜役者が変わります。つまり一座が変わるだけで、それぞれ個性豊かな演劇集団です。いずれも昔ながらの「前狂言、中狂言、切り狂言」(今はショー、芝居、ショーの形に)の形式を踏襲していて三時間たっぷり楽しませてくれます。それで観劇料はたったの前売り1700円(他劇場は1000円のところも)これぞ、大衆演劇と思いませんか。
    みなさん、池田に来られることがあれば是非呉服座に立ち寄って見て下さい。旅役者の繰り広げるお芝居に、パソコンの小道具などはありません。ゆったりと流れる舞台に、人間の悲喜劇が迫真の演技で迫ってきます。そんな夢幻の境地に全てを忘れてひたりきってしまうのもいいものかもしれません。


    小学校の頃…学校をさぼり祖母と通った呉服座
    昭和44年5月に最後の芝居が!!
    その後、明治村に復元、今は国の重要文化財に指定されています


    いやぁ、懐かしいです
    この頃から少しショーが始まり出し〜紙のテープをなげて
    役者さんとつながる〜そんな風景がみられました


    幕を閉じる!!と決まってから渋谷天外さん(先代)や
    藤山寛美さんがお芝居をして呉服座とお別れされました


    今月の橘劇団の集合写真!!
    一人ではなかなか芝居小屋に足が向かない人達が
    毎月「丹吾・呉服座行きましょ会」に参加して下さいます
    楽しい会になりました



    posted by: shobentango | - | 21:03 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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