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呉服座、万歳!!
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    ● 呉服座、万歳!

    「よしこ語録」でも何度か紹介させていただきました、由緒ある芝居小屋「呉服座」。現在は、昔の呉服座を今様に再現して「41年ぶりに池田に復活した旅芝居の名門」として大衆演劇が催され、連日にぎわっています。
    今月は劇団美山(座長は里美たかしさん)の公演。そしてなんと、私も4月12日昼夜2回公演に役者として出演することになったのですが、こんなに感動するとは……!
    以前から呉服座社長の山崎さんから何度か出演依頼を頂いていたのですが、いくら芝居経験があるとはいえ、本格的な旅芝居の方に混ざって演技をするなど無理……と思っていましたから「とんでもない!」とお受けしていなかったのです。
     今回は、山崎社長も出演なさる、ということで、軽い気持ちでひょっこりお受けしてしまいました。これが思ってもみなかった大きな感動につながるのですから、「本当に神のなせる技」と言っても過言ではないでしょう……。
     出演に当たり「芝居だけではもったいないので、歌も披露してほしい」というお話を頂き、ならばオリジナルを……と、私の作詞した「ナニワのオッペケペ」オリジナル曲を歌わせて頂きました。しかも
    「オッペケペ オッペケペ オッペケペッポ ペッポッポ」(川上音二郎節)
    のリズムに合わせて、座長が女形で私に絡んで踊って下さったのです。NHKの歌謡ショーならともかく、プロとコラボレーションが叶うとは夢のようでした。
    芝居は「国定忠治」私の役は子分の友さんの大屋!!
    茶店のシーンは、えくぼさんという(婆さん役の20歳そこそこの人)名優の胸を借りて会場大爆笑の喜劇芝居!!久しぶりに芝居の面白さを満喫。
     これらももちろん感動したのですが、今回の出演で何より大きく私の胸を打ったのは、芝居の裏側で垣間見た、劇団員一人一人の素晴らしいお人柄、そしてその命がけ、全力投球の姿です。
     劇団員の皆さんと10時間近く昼夜を共にするのですから、着替えの様子、スッピンからあでやかな表情に変貌する化粧の様子なども一部始終見ることができるわけです。
    しかしなぜここまで徹底してできるのだろう……。休憩時間、大夫元(辞書で引くと太夫元とも書くらしい)(座長のお母さん)で座の女優の中村喜代子さんのお話を聞いてその答えが分かりました。
    喜代子さんのご主人は、旅役者時代藤山寛美さんに見初められ、松竹新喜劇に移り、芝居を勉強したという役者人生をお持ちの方で、「美山劇団」の名は、藤山寛美さんの名前から付けられたものだそうです。
    今の座長の里見さんは15年前に座長の座についたのですが、今から7年前に先代のお父様が亡くなられているので、なんと20歳くらいで座長として皆を引っ張っていたことになります。まだ若かった彼が背負った苦労とプレッシャーは計り知れません。しかもここ十年、休みなしという座長。まさにたたき上げの演劇職人、と言えるのではないでしょうか。
     そして、究極の驚きは、劇団の中には、親御さんが10年前「よろしくと」と劇団に預けられた座員がいて、劇団が家族のように育てているという事です。彼は今では16歳になり、劇団の花形役者として素晴らしい存在感を発揮しています。
     また、奥さんと離れ、3歳の子どもを抱えて劇団に入った役者さんもいらっしゃいますが、その子は幼いながらも、父親が舞台の間おとなしく行儀よく楽屋で待っているのです。
     また1カ月ごとに公演場所が変わるという事もあって、小学校に通っている子どもさんがいるスタッフは、転校させなければなりません。
     これら数々のエピソードに、この平成の世に、まだこんなことがありうるのか……! ととにかく驚きました。そして、親が置いていった子たちも含め、何人もの「母」を引き受けている中村さんの漢気(おとこぎ)にひたすら感動です。身体の幅も似ていて、他人の子を自分のように育てる環境にも共感を覚え、とにかく話はつきませんでした。
     舞台に出演した感動ももちろん大きかったですが、楽屋での中村さんとの「母として」「経営者として」の語り合いはなによりの宝物となりました。
     そして、もう一つ。座員たちの行儀のよさです。現代の10代、20代でここまで、と驚くほどしつけられた若者たちの気持ちの良い事!
     お弁当を差し入れたのですが、誰が行きなさいと指示するわけでもないのに、ひとりひとり、私の所に来て
    「いただきます!」
    そして「ごちそうさまでした!」
    背筋をぴんと伸ばし、膝をついて挨拶にくるのです。舞台に上がる時・・・そして幕がおりた時も、全員が中村さんに挨拶に来ます。
    前述した、親に10年前劇団に預けられた16歳の花形役者の彼は、私の出番の2曲前に踊ったのですが、玉三郎顔負けの技術と色っぽさ。その素晴らしい舞に涙が止まりませんでした。そして、改めて確信したのです。座長も弟として慈しみ、指導もちゃんとしていれば、親はなくとも子は立派に育つ……。
     その劇団の素晴らしいチームワークに、自分の果たすべき役割を重ねあわせ、もう一度正弁丹吾の歴史を紐解き修復すべきところはしなければ、と思いました。
    軽く引き受けた舞台でしたが、華やかな表舞台よりその裏側を垣間見る事で、大きな感動という思わぬご褒美を頂けた気がします。
     お礼とこれからの活躍への期待を込めて。
     お芝居、万歳。
    美山劇団、万歳。
    里美たかし劇団、ガンバレ!



    普通の化粧に近いお化粧で大夫元は大丈夫と!とにかく大きな体、
    大きな顔にカツラも着物もバッチリ!!
    全て中村さんからの借り物、楽屋のカツラ、着物、帯の数にビックリ!!



    国定忠治の茶店シーン!
    ここだけがシリアスな芝居の中での喜劇、婆さん役のえくぼさんの
    面白いこと、面白いこと、上手なこと、上手なこと



    私の1枚のCDデビューした曲「ナニワのオッペケペ」に合わせて
    総座長の里美たかしさんがからんでくださいました
    お人柄のよさはこんなシーンにもしっかり出ている劇団です



    最後のシーン
    夜の部がこれで幕をおろしました
    長い一日でしたが、貴重な心暖まる一日でもありました
    posted by: shobentango | - | 04:44 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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